こんにちは、かおるこです。
お店のお客さんで、小学生のお子様をお持ちのお母さんたちが、よく話題にされているのが「テレビゲームを与えるよいタイミング」なのですが、
今日は、それが解決できそうなお話です。
たまたまの偶然に、友人宅でテレビゲームをしていた子供ちゃんに脳波測定器を付け、遊んだ時に観測できた脳波をご紹介させてください。
脳波測定のサービス上、中学生以下のお子様の脳波は、原則お断りさせていただいております。
というのも、子供の脳は成長中であり、個人差はとても激しくでるからです。
年代別の脳波の出現については、後半に紹介させていただきます。
ゲームに没入してしまうタイプか、客観的に遊べるタイプか
同じ格闘ゲームをしている小学二年生(8歳)の男の子と、小学四年生(10歳)の男の子に、こっそり脳波測定器を装着させてみました。
大人からみても、なかなかの格闘ゲームでした。
まずは小学四年生(10歳)の脳波
今回は1分ずつの区切りはありますが、連続してゲーム中の脳波を観察しています。
まず見ていただきたいのは、赤丸の部分です。
1分目の測定値なのですが、リラックスと集中が同時に発生している、優等生の脳波のかたちでもある「やまがた」が発生しています。
また、右脳と左脳のコヒーレント(共鳴)を示すブルーバーが多く出ています。
これは、純粋にゲームを楽しんでいるという状況です。
続きまして、小学二年生の脳波がこちらです。
「大興奮」です。
測定結果の見方がよくわからない方でも、荒れている感じは受け取られるかと思います。
脳波の「興奮」を示すマゼンダの色が、ほぼ一色になってきています。
2人の脳波の結果から、考察してみました
小学二年生と小学四年生では、年齢としては二つしか変わらない彼らですが、脳の発達段階は大きく異なります。
小学生の低学年は、主に脳波は7Hz~9Hzで機能していることと、右脳が優位なので文字なども意味などではなくフォルムで覚えることが得意な脳です。
そして
小学生の中学年から高学年にかけては、記憶力も集中力も高まり、左脳も発達するので、論理的に考える、自分と他者との関係もはっきりするため、自我が強くなります(これを思春期と呼ぶのかも)。
実際に、小学二年生の男の子はゲームと現実との境目が曖昧で、没入することができるために大興奮しています。
ゲームが終わってからも興奮状態が止まらない傾向があるとお母さまがおっしゃられていました。
しかし、小学四年生の男の子の脳波をみると、客観的にゲームを楽しんでいる、という脳波です。
ゲームと現実が違う、ということをちゃんと認識できているので、ゲームをゲームとして楽しむことができている印象でした。
こればかりは、彼らの性格によるものも大きいかもしれませんが、ゲームを与えるタイミングを知るための、良いケーススタディになるのではないかと思いました。
誰かのお役にたてれば嬉しい結果報告でした。