こんにちは、かおるこです。
シンクロニシティというものは、本当におこるものですね。
脳波測定の話をしていたら、その友人の友人でもある大学の先生が、授業中にいわゆる「共鳴」を感じたことがあり、実際の脳波測定をしてもらいたかったんだよ!という方がいるということで、ご紹介いただきました。
その時、ヒアリングにてご本人から「慢性的な疲れ」と「常にぼんやりしていて眠りが浅い」という自覚症状があるということだったので、それも踏まえて測定をさせていただくことに。
自律神経のバランスが悪い方の典型的な脳波でした
計測は、ほぼお話をしている状態です。
ご自身の体調や、脳への関心についてのお話をいただいていましたが、注目いただきたい点を赤丸で囲みました。
まず左側の赤いバーがいくつかでてきているところ。
これは、右脳と左脳が反対に動いている時にでる指標です。
自律神経が乱れている時に、このような赤色がでてきます。
思考と実行部隊が別々に動いているので、ご自身もだいぶ辛いという自覚はあるはず。
またもう一点、気になるところは右の赤丸です。
上が右脳、下が左脳を示しますが、興奮のマゼンダ色がとても高く、矢印が右斜め上を向いたような形になっています。
β波が常に優位ということを示します。
通常ですと、脳が整った場合は、この部分が水色、もしくは緑色が一番高く、山型になっていることが理想的といわれています。
この結果を踏まえて、では次に、ご自身がリラックスできるという精油を試してみることにしました。
アロマセラピーでも癒しはおこらなかった
一分目がグレープフルーツの香り、二分目がラベンダー、三分目がオレンジと変化させてみましたが、ご覧の通り、マゼンダは一向に減りません。
自律神経の指標となる赤色のバーは縮小したものの、脳波は常に興奮を示しています。
これでもご本人は「癒されています」とおっしゃられます。
マゼンダ(β波)は、脳が高速回転している状態です。
車の回転数で例えれば、レッドゾーンの状態なのですが、ご本人がそれに気づいていないということは、これが自律神経失調症の方の典型的な脳なのかもしれないと思いました。
私は医療行為は一切せずに、ただ結果をお伝えするだけの人なのですが、彼に一つご提案をさせていただきました。
それを実行してもらった後の脳波が、これです!
と、整ってる!
お判りになられますでしょうか!
先ほどまで赤かったバーが、ブルーに変化しています。
これは、右脳と左脳が連動して動くことを示してくれていて、いわゆる「整った」という状態です。
しかも、脳波が理想形の山型にだいぶ近づきました。
綺麗!
そして、お話をしていても、先ほどと比較しても意思の疎通ができる感じ、ちゃんと目が合うようになった感じを受けましたので、この方法は、彼にとってとても有効なんだということがわかりました。
その方法とは、、、
「5分ほど散歩行ってもらいませんか?」
でした。
雪降る京都のとても寒い時期だったにも関わらず、ダウンコートをもってウォーキングをしてもらい、少し息を整えてからの測定は、見事に綺麗に整った結果をみせてくれました☆彡
散歩の効果、すごいです!
考察です
これは、様々な方の脳波を観測しての、自分なりの仮説ですが、
自律神経をコントロールしている視床下部は脳幹にある間脳という部分に存在しており、本能的な役割となります。
いわゆる爬虫類脳に属する部分です。
シンプルに、動物的な本能を刺激するのであれば、規則正しいリズムを刻める運動は、とても適しているのではないかと思い、散歩をご提案させていただいたのですが、これが見事に整いをみせてくれたので、とても有効な手段だと思いました。
他にも、バランスボールで平衡感覚を強めるとか、その場で足踏み、もっとシンプルなのであれば、呼吸を意識するというだけでも効果はあるかもしれません。
単調でリズムのあるものを、脳波心地よく感じる性質があるので(潜在意識へのインプットも、これが有効です)単調な繰り返しをみつけてみられると、良いと思いました。
それと、今回のセッションで個人的に興味深かったのは、精油によっての変化がみられなかったこと。
私はアロマセラピストとしても活動してきた経験があるので、香りは視床下部に直接作用しますという話を聞いてきましたが、今回の結果だけをみると、疑問に思えてしまいます。
しかし、香りが脳に与える効果は一種の反射による作用でもあるようにも思えるので、個人差は大きいのだなと思いました。
以上です☆彡